@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00008130, author = {乾, 幸平 and 中川, 由紀 and 星井, 達彦 and 西山, 勉 and 冨田, 善彦}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {【目的】新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院は新潟県魚沼医療圏域の中核病院として2015年6月開院した.開院してからこれまでの緊急尿路処置を必要とした患者を集計し検討した.【対象と方法】2015年6月~2017年8月の期間で,緊急の尿路処置を行った44例を対象とし,原因疾患,病態,処置内容について検討した.【結果】症例は男性20例,女性24例,年齢(中央値)は68.0歳(31~93歳)であった.原因疾患は,結石性腎盂腎炎22例(50%),腎後性腎不全19例(43%),尿管損傷1例(2.2%),腎膿瘍1例(2.2%),膀胱内異物1例(2.2%)であった.結石性腎盂腎炎では,左10例,右11例,両側1例で左右差はなく,敗血症を合併した症例が9例(44%)認めた.そのうち,基礎疾患に糖尿病を認めた症例は4例(25%)であった.尿路感染症の起因菌はE.coliが12例(55%)で最も多かった.処置内容は尿管ステント留置術が17例で最多であり,続いて腎瘻造設術が3例,経尿道的結石破砕術が2例であった.結石性腎盂腎炎症例は緊急処置ならびに抗菌療法にて軽快した.腎後性腎不全の原因疾患は,尿路結石によるものが5例で,腫瘍の浸潤が原因であるものが14例(前立腺癌4例,膀胱癌3例,後腹膜線維症3例,胃癌播種2例,後腹膜脂肪腫1例,子宮体癌再発1例)であった.処置内容は,結石症例で尿管ステント術留置術3例,経尿道的結石砕石術2例施行され,腫瘍浸潤症例では尿管ステント術留置術8例,腎瘻造設術6例であった.腎機能は,術前で結石症例はCre3.1±2.0ml/dl (eGFR 59.8±6.0ml/min),腫瘍浸潤症例ではCre 5.3±6.0ml/dl (eGFR 24.4±25.9ml/min)であったが,術後はそれぞれCre 0.83±0.34ml/dl (eGFR 59.8±6.0ml/min), Cre 1.3±0.61ml/dl (eGFR 49.9±28.6ml/min)と共に改善を認めた.【結論】結石性腎盂腎炎などに対しては主に尿管ステント留置術が,腫瘍浸潤等による尿管閉塞症例では主に腎瘻造設術が選択された.本検討の結果,魚沼医療圏域においても泌尿器科疾患に対する緊急対応の需要は高いことが明らかになり,当院の重要性が再認識された.}, pages = {67--71}, title = {新潟大学地域医療センター・魚沼基幹病院における緊急尿路処置を必要とした患者の検討}, volume = {132}, year = {2018} }