@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00006139, author = {Sato, Tomoyuki}, journal = {19世紀学研究, 19世紀学研究}, month = {Mar}, note = {ヨーハン・ヴィルヘルム・リッターは、1805年バイエルン王立学術アカデミーに正教授として招かれると、就任直後より「超能力」ダウジングの研究に専心する。経験主義的かつ計量的な自然科学のあり方が急速に整備されつつあった当時、リッター自らも、厳密な物理実験技法の確立に尽力した。その一方で彼は、ダウジング研究において、自然の「意思」を直接受信する科学的な「魔術」と、特殊な「感受性」の秘儀的伝播による、まったく新しい自然知の共同体が実現する可能性を予感していた。同研究によって彼は、かつてイェーナのロマン派サークルで仲間たちと共に夢想した、学知とポエジーの総合としての自然学の礎を見出し、もってニュートンやヴォルタが拓いた物理学の「完成者」となることを期する。しかし、ダウジング現象の背後に想定される「原理」によって、精神から物質までのあらゆる事象を等し並みに解明できると確信するに至って、彼は「全知」のユートピア幻想の薄闇の中へ足を踏み入れてしまう。}, pages = {83--95}, title = {Johann Wilhelm Ritter und seine "Campettiade" : Rhabdomantie-Forschung zwischen akademischer und magischer Physik}, volume = {7}, year = {2013} }