@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00006136, author = {Braungart, Wolfgang}, journal = {19世紀学研究, 19世紀学研究}, month = {Mar}, note = {芸術は「宗教のたんなる補助手段」ではなく「それ自身のために」存在すべきという自律美学はレッシング、K.Ph.モーリッツに既に見られるが、この意味で芸術はレッシングにとってもはやその背後を問うことのできない「主体」の相似物であり大なる象徴である。しかしこの美学は「二重の美学」である。罪(良心)の美学であると同時に恩寵のそれである。後者にしても自己省察の深淵にまで至らねば与えられることはない。「ドイツ観念論最古の体系プログラム」は、その出発点が自意識における主体である点において、孤立化の危険に曝されている。シュレーゲルのポエジーもまた、近代的主体という理念の表現であり、その本来のシンボルである。しかし、彼の「神話論」はまさに「ポエジーについての対話」という作品の中に挿入されることによって啓蒙主義の根本理念であった「社交性」を獲得する。個の主体性と、対話という間主観性の間に生まれる緊張に充ちた、開かれた、発展的均衡は「ユートピア的コンステラツィオーン」と呼ぶことができる。近代の偉大なる発見である主体を孤立化させず、それを対話という形式のもつ社会性・社交性という理念に受け止めたという意味でシュレーゲルの「神話とポエジー」はそれ以前のものとは区別される美的ユートピアなのである。もっともこの美的ユートピアはシュレーゲルにあって存在するものとしてではなく、終わりなき課題として理解されている。「発展的総合文学」progressive Universalpoesieと言われる所以である。}, pages = {33--50}, title = {Jedes Werk wie eine neue Schopfung von vorn an aus Nichts : Utopie-Reflexion, Subjekt-Konzept und Poesie im‚ altesten Systemprogramm des deutschen Idealismus‘(1795 / 96) und in Friedrich Schlegels‚ Rede uber die Mythologie' / 'Gesprach uber die Poesie' (1800) : Zu Friedrich Schlegels Reisebeschreibung als geschichtlicher Anatomie}, volume = {7}, year = {2013} }