@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00006089, author = {川瀬, 愛}, month = {Mar}, note = {【諸言】消化管由来の腹膜炎は診断や治療が遅れると容易に敗血症に移行する緊急度の高い病態であり,重傷度や適切な治療法を早期に、判断することは非備に重要である. 腹膜炎重症化の一因としてグラム陰性桿菌から放出されるエンドトキシンの関与が知られている.近年,エンドトキシンの新しい測定法として全血で測定可能な化学発光法によるEndotoxin Activily Assay(EAA)が臨床応用されている. 腹膜炎に対する緊.急手術後の合併症予測における急性期のEAAによる血中エンドトキシン測定の有用性を検証した.【方法】2014年6月から2015年5月までに腹膜炎の診断で当科に入院し緊急手術が施行された46例を対象とした.入院後24時間以内に採取した血液検体を用いてEAAによって得られるEndotoxin Activity Level (EA値) を測定した.対象をLow-EA値群(EA値<0.4) とHigh-EA値群(EA値≧0.4)に分け, 2群間における臨床因子を比較検討した. 同時に入院時のWBC,CRP,プロカルシトニンなどの炎症マーカー,Acute Physiology and Chronic Health Evalualion Ⅱscore, Sequential Organ Failure Assessment scoreなどの重症度判定スコアを測定し,EA値との関巡を検討した. 2群間における臨床因子の比較は,Fisherの直接確率検定を用いて検討した. 単変量解析で有意であった因子について,Logistic回帰分析を用いて多変量解析を行った.2種類の因子の相関はSpeamanの順位相関係数を用いて検討した.【結果】腹膜炎の原因疾患の内訳は,下部消化管穿孔が18例(39%)と最も多かった. EA値の中央値は0.34 (範囲 : 0.01-0.83)であり,Low-EA値群は27例(59%),High-EA値群は19例(41%)であった.術後合併症は46症例中22例(48%)で認められた.合併症なし群ではHigh-EA他症例が24例中6例(25%)であったのに対し,合併症あり群ではHigh-EA値症例が22例中13例(59%)であり,合併症あり群では合併症なし群と比較してHigh-EA値症例の占める削合が有意に高かつた(I>=().02).また,合併症なし群ではlactate (LAC)高値症例が24例中7例(29%)であったのに対し,合併症あり群ではLAC高値症例が22例中13例(59%)であり,合併症あり群では合併症なし群と比較してLAC高値症例の占める割合が有意に高かつた(P=0.04).多変量解析では,EA値(≧0.4)が独立した合併症発生予測因子であった(オッズ比4.04, 95%CI 1.10-14.9, P=0.036).EA値とWBC,CRPなど既存の炎症マーカーや'重症度判定スコアとの相関は認めなかった.【結語】エンドトキシンの新しい測定法であるEAAは,独立した新規バイオマーカーとして腹膜炎に対する緊急手術後の合併症発生予測に有用である., 学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 乙第2216号. 学位記番号: 新大博(医)乙第1790号. 学位授与年月日: 平成30年3月23日, 新潟医学会雑誌. 2016. 130(6), 351-360., 新大博(医)乙第1790号}, title = {腹膜炎に対する緊急手術後の合併症予測におけるEndotoxin Activity Assay (EAA)の有用性}, year = {2018} }