@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00005695, author = {梶原, 大季}, month = {Mar}, note = {閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS)の治療として、経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)が現時点において有効性、安全とも確立されており、無呼吸低呼吸指数 (AHI)を大幅に改善させる。近年、CPAPは残存する呼吸イベント(eAHI)を検出し、内部データとして記録される。その一方で、eAHI の信頼性に関する情報は不十分である。本研究の目的は、終夜ポリグラフ検査(PSG) を用いてeAHI の信頼性について検討を行い、実臨床におけるCPAP治療の注意点を明らかにし、有効性を高めることである。対象は、新潟大学医歯学総合病院にてCPAP治療を行っているOSAS患者に対 し、2002年5月から 2013年11月の間にCPAP効果判定 のためのPSG 検査を施行した122症例である。CPAPの内部データ、診断時及び効果判定時のPSG 検査の結果について分析した。さらに、AHIとeAHIがほぼ一致する正確評価群と一致しない不正確評価群を比較検討した。AHIは 50.1 ± 21.0 /時間から 5.9 ± 8.5 /時間に有意に改善した。AHIとeAHIは良好な相関関係を示した(r = 0.79; p < 0.001)。正確評価群(n = 103)と不正確評価群(n = 19)に分けて検討したが、患者背景に差は認めなかった。一方、不正確評価群はCPAP効果判定のためのPSG検査において覚醒反応指数(ArI)が有意に多く(p = 0.008)、睡眠効率が悪く(p = 0.018)、低呼吸(Hypopnea)が多いため(p <0.001)、残存AHIが高かった(p = 0.002)。さらに、eAHIも有意に高かった(p = 0.009)。CPAP内部データが示すeAHIとPSG検査におけるAHIの相関は良好であり、AHIの解離幅 5 /時間未満は103/122(84%)に認め、CPAP機器による呼吸イベントの検出は信頼性が高いと考えられた。残りの16%の解離の要因も検討したところ、背景因子に差を認めず、CPAP効果が不十分の場合である可能性が示唆された。, 学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第4110号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第677号. 学位授与年月日: 平成28年3月23日, 新大院博(医)甲第677号}, title = {閉塞性睡眠時無呼吸症候群における経鼻的持続陽圧呼吸療法機器にて検出可能な残存呼吸イベントの信頼性}, year = {2016} }