@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00005640, author = {彭, 菲}, month = {Sep}, note = {小脳は整然とした神経回路網を持ち、可塑性メカニズム原理解明のモデルとして広範な研究がおこなわれてきた。近年神経の可塑性が、非神経細胞であるグリア細胞によって制御されることが注目され、小脳においてもバーグマングリア細胞が平行線維とプルキンエ細胞シナプスの形成と維持に必要であることが示されている。本研究の目的は、小脳機能におけるグリア細胞の役割を分子レベルで解明するツールとして、バーグマングリア細胞選択的にコンディショナルノックアウトを惹起できるCre リコンビナーゼドライバーマウスを開発することである。また併せて、Cre/loxP 組換えを感度良くモニターできるレポーターマウスを開発することである。Cre ドライバーマウス作製のため、当該細胞に選択性高く発現するSept4 遺伝子の開始メチオニン部位にCodon-improved Cre(iCre)遺伝子を挿入するノックイン法によりマウスを作製した。一方、レポーターマウスは、CAG プロモーターでtdTomato を発現するカセットをRosa26 遺伝子座に挿入するノックイン型トランスジェニック法で作製した。これらのマウスを作製するために2 種類のターゲティングベクターを構築し、C57BL/6N 由来ES 細胞に導入して得られた組換えクローンよりSept4-iCre ノックインマウスとtdTomato レポーターマウスを樹立した。これらの二重ヘテロ変異マウスの小脳皮質でのtdTomato の発現を免疫組織化学的に検討したところ、プルキンエ細胞のマーカー分子とはtdTomato のシグナルは全く一致せず、バーグマングリアに発現する分子とはシグナルが良く一致した。また、顆粒細胞層にはほとんどシグナルが認められなかった。以上の結果より、Sept4-iCre マウスの小脳皮質におけるCre 活性はバーグマングリアに極めて選択性が高いことが示唆された。本研究において樹立したSept4-iCre マウスと、様々な遺伝子のfloxed 変異マウスとの交配によって、バーグマングリア選択的コンディショナルノックアウトマウスが作製でき、その生理機能解析が可能になる。また、新規に樹立したtdTomato レポーターマウス系統は、マウス生体内におけるCre リコンビナーゼ活性の検出に有用であることが示された。, 学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第4060号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第649号. 学位授与年月日: 平成27年9月24日, 新大院博(医)甲第649号}, title = {小脳バーグマングリア選択的Cre 発現マウス(Sept4-iCre)の作製と解析}, year = {2015} }