@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00005579, author = {田口, 可奈子}, month = {Mar}, note = {目的: 本研究の目的は,地域における成人の歯科予防処置の実施状況を調査し,現在わが国において就業している全ての歯科衛生士が,わが国の全ての成人に対して歯科予防処置を行った場合に,必要となる歯科衛生士の数(必要歯科衛生士数)を推計し,就業している歯科衛生士の数(就業歯科衛生士数)と比較して,必要歯科衛生士数の充足状況を評価することである。 対象および方法: 必要歯科衛生士数の推計にあたっては,既存の研究資料では,歯科衛生士の勤務実態,および歯科予防処置の実施状況が明らかになっていなかったため,まずは,仮定した条件に基づいた推計から開始することとした。つぎに,実際の実施状況に基づいた推計を行うために地域における実態調査を実施した。必要歯科衛生士数を算定するための推計式は,必要歯科衛生士数(人)={成人1 人あたりの年間歯科予防処置時間(分/人)×対象地域の成人人口(人)}/歯科衛生士1人あたりの年間労働時間(分/人)と設定した。結果: 必要歯科衛生士数は,歯科予防処置の時間が「最短(平均9.4分/人・回)」,および「最頻(平均18.1 分/人・回)」の場合はほとんどで充足されているという結果であったが,歯科予防処置の時間が「最長(平均31.9 分/人・回)」の場合は,不足しているという結果であった。考察: このたびの推計には,十分な歯科予防処置を確保できる「最長」の平均時間の方がふさわしいと考えられたので,わが国における必要歯科衛生士数は,ごく一部を除いて全般的には充足されているとはいえなかった。そのため,このたび推計した必要歯科衛生士数では,わが国の全ての成人に対して歯科予防処置を行うことは困難であり,さらに多くの歯科衛生士が必要であると考察した。また,歯科衛生士が成人の歯科予防処置にいま以上に大きく関わることになった場合には,成人の歯科予防処置に振り向けられる歯科衛生士数,およびその充足の程度を示す値は,地域の成人の歯科疾患に対する予防の状況を評価できる指標の一つとなり得ると考えた。, 学位の種類: 博士(口腔保健福祉学). 報告番号: 甲第4019号. 学位記番号: 新大院博(口)甲第4号. 学位授与年月日: 平成27年3月23日, 新大院博(口)甲第4号}, title = {成人の歯科予防処置に必要な歯科衛生士数の推計}, year = {2015} }