@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00005443, author = {石澤, 尚子}, month = {Mar}, note = {【目的】口唇口蓋裂治療を成功に導くために、患者および家族の立場に立った治療のあり方を見いだすことを目的として、母親の心情と治療に対する意思決定過程を明らかにする。【対象と方法】対象はN大学医歯学総合病院で外科一次治療(口唇形成手術・口蓋形成手術・顎裂部骨移植手術)を終了した口唇口蓋裂児(性別:男4名・女4名、裂型:唇顎裂1名・唇顎口蓋裂6名・口蓋裂1名)の母親8名(年齢:33〜43歳)とした。文書および口頭で研究計画について説明し、研究協力の同意を得た後に、半構造化面接を行い、録音した逐語録をデータとした。データは文脈ごとにラベルをつけ、比較と統合を繰り返すことでカテゴリー化を行い、主要概念を導いた。【結果と考察】母親の心情と治療の意思決定に関わる概念として、口唇口蓋裂児の出生に始まり、<ショックと戸惑い><母親としての自責感><治療と将来への不安><手術の可能性と治療を乗りこえた実感><治療への前向きな姿勢><親子の対立と子どもの意思の尊重><医療者からの情報とサポートの救い><同病者の家族からの情報とサポートの救い><家族からのサポートの救い><医療者に対する信頼>が抽出された。治療と将来への不安を抱えながら、出産後のショックや戸惑いから救ってくれた医療者に対する信頼や家族の支えをもとに手術に臨み、手術の可能性と治療を乗りこえた実感を通して、また次の手術へ進むという、<治療と将来への不安><手術の可能性と治療を乗りこえた実感><治療への前向きな姿勢>が手術のたびに循環する構造が考えられた。一方、口唇鼻修正手術などの二次治療においては、母親の自責感を根源とする手術を受けさせたいという親の気持ちと、手術を受けたくないという子どもの気持ちとの間に対立が生じ、母親と医療者というこれまでの関係から、患者の意思を中心にした母親と医療者という3者での意思決定へと変化が生じていた。【結論】患者および家族の視点を取り入れた質の高い治療を実践するためには、母親の心情と治療に対する意思決定の構造を理解したうえで、インフォームドコンセントを基盤とした包括的で継続的な支援が必要である。, 学位の種類: 博士(口腔保健福祉学). 報告番号: 甲第3893号. 学位記番号: 新大院博(口)甲第3号. 学位授与年月日: 平成26年3月24日, 新潟歯学会雑誌. 2013, 43(2), 158-158, 新大院博(口)甲第3号}, title = {口唇口蓋裂児の母親の心情と治療に対する意思決定過程}, year = {2014} }