@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00005406, author = {松山, 菜穂}, month = {Mar}, note = {多系続萎縮症(MSA)は小脳性運動失調、パーキンソン症状、自律神経症状など多彩な症状を呈する成人発症の変性疾患である MSAは、しばしば睡眠呼吸障害 (SDB)を合併することが知られているが、その一方で、MSAの進行に伴うSDBの自然経過を詳細に観察した報告はない。本研究の目的は、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を用いて、MSAの進行に伴うSDBの自然経過を明らかにすることである。対象は、2001年5月から2008年12月までに、当院でMSAと診断され、PSGを複数回、施行された連続12症例である。罹病期間、国際協調運動評価尺度(ICARS)による小脳性運動失調の評価、PSGによるSDBの評価、いびき音、動脈血ガス分析について経時的変化を分析した。さらに、PSGの経時的変化により、無呼吸低呼吸指数(AHI)改善群とAHI悪化群に分けて上記項目を検討した。初回PSGから治療開始前の最終PSGまでの期間は2.5 ± 1.4年で、PSGを2.7 ± 0.8回施行したICARSは35.9 ± 15.6点から65.6 ± 20.7点に有意に悪化した(P=0.002)。初回PSG時のAHIは13.7 ± 11.6/時間であり、全症例が閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)であった。一方、治療開始前のPSGでは、2症例が比較的早期から中枢型睡眠時無呼吸(CSA)を呈し、SDBのタイプが変わっていた OSAのままであった10症例のAHIは23.3 ± 22.6/時間と有意差を認めず、4症例でAHIの改善を認めた。またCSAを呈した2例ではAHI は増悪した。声帯関大不全を示唆する高調の喉頭喘鳴(stridor)は2症例から6症例に増加したAHI増悪群では、SDB出現までの期間が有意に短く,またPCO2が有意に高値であった(P =0.020および0.027)。MSAに合併するSDBは、 MSAの進行とともに必ずしも悪化するわけではなく、一部は自然に改善した。病初期では全例OSAが主体であったが、比較的早期からSDBのタイプの変化し、CSAが主体となる症例が存在した。AHIの増悪を予測する因子として罹病期間やPCO2が有用である可能性が示唆された。, 学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第3844号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第584号. 学位授与年月日: 平成26年3月24日, 新大院博(医)甲第584号}, title = {多系統萎縮症に合併する睡眠呼吸障害の自然経過}, year = {2014} }