@misc{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00004461, author = {田沼, 慶忠}, month = {Mar}, note = {間もなく、今世紀が終わり、21世紀へと地球上の万物が歩み始めようとしている。20世紀は、第1次、及び第2次世界大戦に代表される「戦争の時代」でありまた今なお隆盛を続けている「物質文明の時代」でもある。激動した20世紀において物理学上重要な発見があいついだ。特に量子力学の誕生は人類の最大の遺産の一つともいえよう。\n量子力学の誕生によって物質に対するミクロな理解が深まり固体物性物理学は革命的に進歩した。固体物性物理学は、物質文明の象徴ともいうべきエレクトロニクスに、大きく貢献してきた。特に、20世紀の固体物理の主役の1つは半導体であった。半導体物理は量子力学のおかげで、基礎物性は裏打ちされ、さらに微細加工技術の進歩によりその実用化は着実に進展している。半導体物理で培われた技術革新は、トランジスタの発明に始まり、その後集積回路へと発展し、現在ではパーソナル・コンピューターや携帯電話などは、一般の家庭にまで普及し通信や情報分野にまで影響を及ぼすに至っている。インターネットの発展と共に、大容量のマルチメディア・ハードウェアや高度な技術の要求や発展は、次世紀にそのまま続く勢いである。20世紀の終わりに登場した銅酸化物高温超伝導体は超伝導の実用化の時代が訪れることを人類に可能にした。その実用化の可能性を秘めたデバイス結合などを作製する以上、その表面及び界面でどんな物性が繰り広げられているのかということを把握された上で進めなくてはならないその過程において従来の半導体物理とは異なった、酸化物系の理論、即ち強相関電子系の理論を我々は構築しないといけないという問題に直面している。\n本研究で行っている銅酸化物高温超伝導体の表面における超伝導対称性の研究は、今後新しく発展が期待される高温超伝導エレクトロニクスの物理の基礎理論の出発点になるであろう。, 学位の種類: 博士(理学). 報告番号: 甲第1638号. 学位記番号: 新大院博(理)甲第130号. 学位授与年月日: 平成12年3月24日, 新大院博(理)甲第130号}, title = {銅酸化物高温超伝導体の表面における超伝導対称性の研究 : t-Jモデルに基づいたアプローチ}, year = {2000} }