@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00034216, author = {竹内, 寛之}, issue = {11-12}, journal = {新潟医学会雑誌}, month = {Dec}, note = {背景:喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)は実地診療において,しばしば見られる疾患である.しかしながら,県内におけるその頻度および治療の現状は明らかになっていない.方法:新潟県内の医療施設において,COPD症例を対象にアンケート調査を行った.さらにその主治医に対しても治療内容,呼吸機能,喘息合併などについて回答を依頼し,喘息合併症例と非合併症例に分けて解析した.結果:有効回答症例は443例で,そのうち108例がACOであった.高齢のCOPD症例にオーバーラップの頻度が高いと報告されているが,本研究では,有意な年齢差は見られなかった.さらに1秒量や1秒率でもACO症例はCOPD単独症例と有意な差を認めなかった.治療内容において,長時間作用性抗コリン吸入薬の使用頻度が,ACO症例において低率であった.一方,ACO症例では長時間作用性β刺激薬吸入薬と吸入ステロイド薬の使用頻度が有意に高率であった.増悪は,ACO症例において有意に高率であった.結論:ACO症例は,増悪を防ぐためにより多くの抗炎症療法が必要と考えられている.ACO症例とCOPD単独症例を区別することは臨床的には簡単ではないが,よりACOに特化した治療戦略を見出すことが今後の課題である.}, pages = {379--386}, title = {新潟県における喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)の現状}, volume = {133}, year = {2019} }