@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00034069, author = {高林, 知佳子}, issue = {7-8}, journal = {新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {本研究は,家族の介護をしながら働いている女性看護師(以下,介護者)と将来介護に直面する可能性のある女性看護師(以下,リスク者)の仕事と介護の両立への不安や職場に求める支援に関する認識の違いを明らかにすることを目的とし,A県内の病院で働く女性看護師449人を対象とした横断的実態調査研究である.主な調査項目を,現在の介護の有無と介護を要する家族の内訳,今後5年間で介護をする可能性,仕事と介護の両立に対する各不安の程度,職場が行う各支援の重要度,仕事と介護の両立に対する自信とし,探索的因子分析や重回帰分析等統計的に処理した結果,両立への不安では「自分の生活や健康への影響」,「休みづらい職場環境」,「制度や法律の知識不足」,「職場の支援制度の情報不足」の4因子が抽出され,職場に求める支援では「互いに助け合う職場風土の醸成」,「業務量の配慮」,「病院組織全体の取組み」の3因子が抽出された.仕事と介護の両立への不安では,介護者もリスク者も「自分の生活や健康への影響」の得点が最も高く,職場に求める支援では,介護者もリスク者も「互いに助け合う職場風土の醸成」の得点が最も高かった.このことから,介護者もリスク者も,仕事と介護を両立していくためには,上司の理解と職場内の支え合いが重要であることを認識していることが考えられ,互いに助け合う職場風土を醸成していくための取組みの必要性が示唆された.また,介護者とリスク者は,仕事と介護の両立への不安の4つの因子の間において正の強い相関がみられ,職場に求める支援の3つの因子の間において正の強い相関がみられた.さらにリスク者に限っては,仕事と介護の両立への不安4因子と職場に求める支援3因子との間においても正の強い相関がみられた.リスク者は,介護に直面していないがゆえに自分の生活や健康への影響をはじめ代替要員がいないことや利用できる法律や職場の制度を知らないことに不安を感じ,職場に対して,病院組織で支援に取り組んでほしいと感じたり,業務量の多さに対する配慮をしてほしいと望んだり,病院組織や職場の上司や同僚に仕事と介護を両立していくことへの理解や協力を求めていると考えられ,リスク者に対する不安の軽減に向けた取り組みの重要性が示唆された.}, pages = {293--303}, title = {女性看護師が抱く仕事と介護の両立への不安と職場に求める支援 : 家族を介護する役割の有無別にみた認識の違い}, volume = {133}, year = {2019} }