@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00034051, author = {ハッサン, モハド ロハイザ}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {【目的】マレーシアにおけるB型インフルエンザの分子疫学的特徴およびノイラミニダーゼ阻害剤(NAI)に対する薬剤惑受性については今まで十分調査されてこなかったため,それらを解明することを目的とした.【方法】2013年8月~2015年5月に,マレーシア国セランゴール州においてインフルエンザ様症状の患者302名から,迅速診断キットを用いてA型及びB型インフルエンザをスクリーニングした.ウイルス分離培養とリアルタイムPCRを用いてウイルス系統を判別した分離株よりヘマグルチニン(HA)およびノイラミニダーゼ(NA)遺伝子のシークエンスを行った.遺伝子系統樹解析を用い,インフルエンザワクチン株や,同時期にアジア周辺諸国で採取された株と比較した.さらに,4種のNAIに対するIC_<50>(50%阻害濃度)を蛍光法により測定することにより薬剤感受性を判定した.【結果】ウイルス分離およびリアルタイムPCR法により19件がB型と診断できた.A型インフルエンザは検出できなかった.このうちウイルス分離できた16株は,HAおよびNA遺伝子の系統樹解析から,全てB山形系統のクレード3に屈しており,東南アジア,日本,香港およびオセアニア諸国で流行していたB型株と近縁であった.これらの株は,2014年にWHOが推奨した南半球のB型ワクチン株とは一致していなかったが,2015年に推奨されたワクチン株と一致していた.HAとNA遺伝子の組み合わせが異なるクレード内遺伝子再集合体が2株検出された.分離したマレーシアのB型は,オセルタミビル,ザナミビル,ラニナミビルおよびペラミビルの4種類のNAI全てに対して感受性であった.【結語】マレーシアで流行したB型インフルエンザウイルスはアジアの周辺諸国と一致していた.今回の我々の調査は,マレーシアのインフルエンザ流行疫学を把握するには調査期間が限定されていたため,今後も継続的な調査が必要である.}, pages = {145--158}, title = {2013年から2015年にマレーシアで流行したインフルエンザB型山形系統の分子疫学的特徴およびノイラミニダーゼ阻害剤に対する惑受性に関する研究}, volume = {133}, year = {2019} }