@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033814, author = {片貝, 智哉}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, NIIGATA MEDICAL JOURNAL}, month = {Feb}, note = {リンパ節は,リンパ管を介して運ばれてきた異物や抗原に対して効果的な免疫応答を誘導するために特化した免疫器官である.活発に移動する多数の免疫細胞が集積し,それらが種類ごとに区画化された複雑な組織構造が見られる.しかし,その微細構造を形成する分子基盤や免疫細胞動態に関しては未だ不明な点が多い.近年,各区画構造が性質の異なる間葉系スロトーマ細胞により支えられ,それらが産生する遊走因子が免疫細胞の局在を制御していることが明らかになってきた.我々は,マウスのリンパ節において少なくとも6種類のストローマ細胞サブセットが存在することを確認しており,これらの細胞の分布とケモカインの発現パターンが,免疫細胞の大局的な配置と区画構造を規定していると考えられる.傍皮質ではT細胞が活発に遊走し,樹状細胞が提示する抗原を探索しているが,この過程にはこの領域のストローマ細胞が産生するCCL21とAutotaxin /lysophosphatidic acid経路が協調して働くことが明らかになった.一方, リンパ節内で進行する免疫応答とダイナミックな細胞動態との関連を理解するうえで有用なモデルとして,アロジェニックT細胞移植/排除の生体イメージングを進めており,最近この過程における免疫細胞の活動的な実体が撮らえられた.これらの知見は,リンパ節において免疫細胞の局在・動態を機能的に支えるストローマ細胞と免疫応答の時空間制御の重要性を示している.}, pages = {45--49}, title = {リンパ節の区画構造とストローマ細胞サブセット,リンパ球動態}, volume = {133}, year = {2019} }