@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033752, author = {亀山, 仁史 and 坂田, 純 and 島田, 能史 and 羽入, 隆晃 and 石川, 卓 and 若井, 俊文}, issue = {10}, journal = {新潟医学会雑誌, NIIGATA MEDICAL JOURNAL}, month = {Oct}, note = {【目的】近年,加齢に伴う様々な機能低下,いわゆる「フレイル」が注目されている.要介護の主な原因となる運動器障害,脳血管障害,認知症などの領域ではフレイルの研究が進んでいるが,消化器外科領域では報告が少ない.本研究では,消化器外科患者における術前フレイルの現状を把握し,フレイルの状態が術後成績に与える影響を明らかにすることを目的とした.  【対象と方法】2017年10月~2018年1月に,手術を目的として新潟大学医歯学総合病院消化器外科外来を受診した消化器外科疾患患者61名を対象とした.外来受診時に日本版Cardiovascular Health Study基準によるフレイル評価を行った.また,手術症例において,術後合併症の有無,入院期間,術後転帰について健常群/プレフレイル群/フレイル群に分けて比較検討した.  【結果】対象61名の内訳は,男性40名,女性21名,年齢の中央値は67歳(範囲:18-89歳)であった.51名(83.6%)では手術が施行されたが,10名(16.4%)は,切除不能(6名),耐術不能(4名)の理由により手術適応なしと判断された.手術適応なしの症例では,健常群は認めず,フレイル群は3名(30.0%)認められた.手術施行症例では健常群は12名(23.5%)認められ,フレイル群は7名(13.7%)であった.術後合併症は健常群では1名(8.3%),プレフレイル群では9名(28.1%),フレイル群では4名(57.1%)で認められた(P=0.07).手術症例における入院期間の検討では,フレイルの進行によって入院期間が有意に延長していた(P=0.008).転帰としては,自宅退院が50名(98.0%),転院が1名(2.0%),死亡退院は認めなかった.  【結論】消化器外科領域における術前フレイル評価は,手術適応判断,周術期管理において有用である可能性が示唆された.}, pages = {346--349}, title = {3 消化器外科疾患とフレイル (フレイルとサルコペニアについて, 第736回新潟医学会)}, volume = {132}, year = {2018} }