@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033412, author = {高橋, 雄一 and 大塚, 岳人 and 藤井, 小弥太 and 古川, 絵美 and 村山, ゆり恵 and 森川, 静 and 熊倉, 俊一 and 佐藤, 英利 and 榊原, 清一 and 長谷川, 聡 and 塚野, 喜恵 and 松永, 雅道}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {【背景】インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン導入後,Hibによる侵襲性感染症例が減少する一方で,ワクチンで予防し得ない無莢膜型インフルエンザ菌(NTHi)による侵襲性感染症例の報告が増えている.【症例】3か月,男児.Hibワクチンは2回接種済みであった.母,2人の兄に感冒症状を認めていた.入院2日前から発熱,咳嗽あり,RSウイルス感染症と診断された.咳嗽の悪化,哺乳量の低下を認め,紹介入院した.呼吸数72/分と多呼吸を認め,SpO_2 89%と低酸素血症を伴った.両肺に水泡音と呼気性の高音性連続性ラ音を聴取した.CRP3.9mg/dlと炎症反応の軽度上昇を認めた.入院当日の夕方から呼吸状態が悪化したため,Nasal High Flow,Ceftriaxone静注を開始したが改善せず,入院3日目に肺炎,無気肺,呼吸不全を呈し,人工呼吸器管理を開始したところ,徐々に状態は軽快した.入院7日目に血液培養,気管吸引痰培養からともにインフルエンザ菌が分離され,同菌による侵襲性感染症の合併と診断した.後日,抗血清による凝集反応ならびにPCR法でNTHiと判明した.薬剤感受性を踏まえAmpicillinに狭域化した.入院8日目に抜管し,Amoxicillin内服に切り替え,入院15日目に軽快退院した.【考察】低年齢児の重症感染症では環境要因やRSウイルス合併感染に留意し,NTHiを念頭に置いて診療する必要がある.NTHiなどのワクチン該当外の血清型による侵襲性感染症は増加しており,今後も継続的な疫学データ収集が不可欠である.}, pages = {245--249}, title = {無莢膜型インフルエンザ菌による重症肺炎・呼吸不全・敗血症を来した3か月乳児例}, volume = {132}, year = {2018} }