@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033409, author = {福土, 審}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome; IBS)は,頻度が高い心身症,かつ,ストレス関連疾患である.IBSが概念形成された時代は,情動のCannon-Bard theoryが確立された時期にあたる.ストレスによるIBSの消化器症状の発症・増悪という現象に対してもまた,脳から消化管に向かう信号を前提とする研究が進んだ.視床下部-下垂体-副腎皮質軸の最初に位置するペプチドとして,corticotropin-releasing hormone (CRH)が注目され,CRHはIBS様の病態を惹起することから,IBSにおけるCRHの役割が注目される.その一方で,IBSにおいては,消化管知覚過敏が存在することが判明した.ここから,IBSはJames-Lange theoryの復活とその妥当性を証明する臨床の病態となったと言える.IBS研究は,脳科学とゲノム・プロテオーム・マイクロビオーム科学の急速な進歩の途上にある.脳腸相関の進歩から,他の臓器においても心身相関の解明が応用されて行くと予見する.}, pages = {222--227}, title = {脳腸相関から解き明かす心身相関の医学 (シンポジウム 耳鼻咽喉科領域における心身相関,第726回新潟医学会)}, volume = {132}, year = {2018} }