{"created":"2021-03-01T06:39:31.223703+00:00","id":33138,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"a81b5b6e-19b4-4256-a866-b089b954424e"},"_deposit":{"id":"33138","owners":[],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"33138"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00033138","sets":["453:460","485:1853:1855"]},"item_11_biblio_info_6":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2014-07","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"95","bibliographicPageStart":"1","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"環境に配慮した高品質米生産のための陶管暗渠を用いた土壌水管理システムの開発 : 2013年度共同研究報告書"},{"bibliographic_title":"環境に配慮した高品質米生産のための陶管暗渠を用いた土壌水管理システムの開発 : 2013年度共同研究報告書","bibliographic_titleLang":"en"}]}]},"item_11_description_4":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"1.本研究の背景と目的 低平地水田にとって暗渠による余剰水排除は不可欠である。ただし暗渠排水は,設置深度,設置密度,勾配,管内洗浄を含むメンテナンス法など未解明な点が残されており,それら諸問題の解決が必要とされている。本研究では,新潟県阿賀野市の重粘土の排水不良水田を調査対象とし,地下灌漑可能な陶管暗渠と多機能排水桝による土壌水管理システムの機能を考察した。供試圃場では土壌水分変動,地下水位,暗渠排水量などを定量的に測定し,特に地下灌漑効果を検証した。2.材料と方法 2-1.供試圃場 供試圃場は, 1)地下灌漑を可能とする水口と水尻を連結した暗渠の水田(連結暗渠区). 2)水口と水尻が繋がっていない暗渠の水田(従来暗渠区), 3)暗渠のない水田(対照区)> 4)地下灌漑を可能とする水尻と用水路側とが暗渠でストレートにつながる暗渠の水田(ストレート暗渠区)の4枚の水田である。地下潅慨はストレート暗渠区(図1)のみで行った。 1)~3)の水田は隣接しており, 3)と4)の間に調査対象としない1枚の水田がある。土質,用水は共通で,土性はグライ土である。なお,試験圃場の暗渠は上端部が用水路側畦畔まで延長し立ち上げてある。この暗渠上端の立ち上がり管の栓を外し,給水口にできる。また,籾殻を充填した補助暗渠が4m間隔で本暗渠と交差するように敷設されている(2013年10月2日施工)。さらに,このストレート暗渠区の暗渠末端は地表排水と暗渠排水を兼ねた多機能排水桝を設置した。この多機能排水桝は暗渠排水口の立ち上がり管で地下灌漑時に地下水位を制御できる。2-2.地下灌漑方法地下灌漑とは,既設の暗渠排水施設を利用し,地下水位の上昇により作土層への給水,または地下水面上の毛管作用による心土層内の水位上昇である(農林水産省構造改善局, 2000)。地下灌漑は用水路からの落差のみで供給した。また,多機能排水桝内の立ち上がり管を外すことで排水を行った。 2-3.現地観測 4月(春)と10月(秩)に地下灌漑試験を行った。いずれの試験でも土壌水分,用水路側立ち上がり管水位,排水口水位を測定し,さらに春にはフラッシング効果の検証,秋には流量測定行った。秋の試験は補助暗渠施工後に行い,春,秋いずれの試験も作土層は耕起していない状態であった。 2-3-1.用水路側立ち上がり管水位 畦畔に延長した3つの立ち上がり管の水位をメジャーで測定し,地表面からの相対深さを求めた。測定間隔は変動の大きな排水開始で短くし,徐々に広げた。 2-3-2.排水の流量 排水水量をバケツが満水になるまでの時間として測定した。2-3-3.暗渠管内のフラッシング 暗渠管内に堆積する土砂などを除去するフラッシングの効果を検証するため,春の試験の際に排水を採取した。研究室でpH,浮遊物質量(SS),電気伝導度(EC)を測定し,排水の性質の変化を調査した。","subitem_description_type":"Abstract"},{"subitem_description":"3.結果と考察 3-1.用水路側立ち上がり管水位の変動用水路側立ち上がり管水位の変動を図2に示した。秋下では,排水開始から3時間20分で深さ70.7cmまで水位が低下し,春下では排水開始から28時間で71.7cmまで低下した。上については,春は15分から1時間までの間に1.5cm,15分から3時間までの間に10cm水位が低下した。秋は15分から1時間までの間に2.4cm, 15分から1時間30分までの間に9.4cm水位低下した。排水開始1時間から3時間10分の間に秋上は57.6cm以上,秋中は58cm,秋下は63.2cm変化した。一方,春上は排水開始1時間から3時間の間に8.5cm,春中は5cm,春下は13.5cm変化した。以上から,補助暗渠による地表水の迅速な移動により地下水位低下が早かった。補助暗渠による排水機能が高かったためと考える。 3-2.排水の流量 排水流量の経時変化を図3に示した。最大値は25分後の約9500 cm3/Sであった。排水開始30分-1時間の間の流量が多かった(水しぶき,バケツ振動による測定誤差を含む)。ストレート暗渠区は用水路側に3つの立ち上がり管がありそれぞれが大気と連続しているため,より大気が管内に導入され排水を促したと考える。 3-3.暗渠管内のフラッシング pH, SS, ECの測定を行った結果, SSで顕著にフラッシング効果を確認できた(図4)。排水開始15秒後は約900mg/lで, 45秒後には約650mg/l, l0分後には約20mg/lと,排水開始15秒後のおよそ45分の1に減少した。排水開始直後900mg/lを超えていたSSが4時間後には約40mg/lまで減少した。このことから,暗渠管内が洗浄されたと考える。 4. まとめ 補助暗渠により地表水が移動しやすくなり,迅速に排水が行われたと考える。山地からの伏流水や上部水田からの畦畔浸透を含む粘質土壌水田であっても,本暗渠と補助暗渠の連結により十分な灌漑・排水機能を確認することができた。また流量調査および排水の性質の検証から,暗渠管内のフラッシングの効果が検証できた。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_11_publisher_7":{"attribute_name":"出版者","attribute_value_mlt":[{"subitem_publisher":"粟生田忠雄"}]},"item_11_relation_11":{"attribute_name":"書誌レコードID","attribute_value_mlt":[{"subitem_relation_type_id":{"subitem_relation_type_id_text":"BB16957472","subitem_relation_type_select":"NCID"}}]},"item_11_select_19":{"attribute_name":"著者版フラグ","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"author"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"粟生田, 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