@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00027176, author = {伊藤, 隆康}, journal = {新潟大学経済論集, 新潟大学経済論集}, month = {Sep}, note = {本稿では,ベトナムにおける銀行制度を明らかにした後に,金利形成に関する計量実証分析を試み,以下の3つのインプリケーションを得た。茨国内銀行と外国銀行の金利市場は分断されていて,競争的な金利形成はなされていない。こうした分断現象が確認できる一方で,金利の提示において外国銀行は国内銀行の影響を受けている。言い換えれば,貸出のベースとなる指標金利の提示において,国内銀行が主導権を握っていると推察できる。このことはベトナムにおける外国銀行の貸出シェア(2007年9.01%,2008年10.15%)が低く,国内銀行が貸出市場の約9割のシェアを握っていることと平仄が合う。芋外国銀行は短期金利の提示において国内銀行からの影響を受けているものの,独自の金利形成を行っている可能性を否定できない。国内銀行に比べて金融技術に優位性がある外国銀行は,金利裁定や金利期間構造などの理論に基づいた形で,短期金利を提示していると考えられる。鰯短期金利と国債利回りとの連動性は観測されなかった。また,短期金利から国債利回りへのトランスミッション効果は限定的であるといえる。一方で,国債利回りが短期金利に影響を与えていたことから,国内銀行と外国銀行は短期金利の提示において,国債市場の影響を受けている可能性が示唆された。}, pages = {33--52}, title = {ベトナムにおける銀行制度と金利形成}, volume = {93}, year = {2012} }