@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00027156, author = {濱田, 弘潤}, journal = {新潟大学経済論集, 新潟大学経済論集}, month = {Sep}, note = {本論文は,Djaji'c, Lahiri, and Raimondos-Møller (2004) による2国2財2期間モデルの設定を用いて,習慣形成を合理的に認識できるか否かの違いが,トランスファー・パラドックスの発生し易さに与える影響について検討する.Djaji'c, et al. (2004) は,2 期間モデルで今期の消費が来期に影響を与える習慣形成が存在する時,援助国と被援助国が共に来期の習慣形成の影響を考慮せずに消費選択を行う状況を考え,トランスファー・パラドックスの生じる条件を示した.彼らのモデルを,2期間生存する1世代が存在するモデルとして考えるならば,各国の各世代が習慣形成の影響を認識していない非合理性の下で,得られる結論と解釈することができる.この結論は,習慣形成が来期に及ぼす影響を各世代が事前に認識できる合理性の下で得られる結論とは異なる.本論文では,2期間生存する1世代モデルにおいて,習慣形成が来期に及ぼす影響を事前に認識できる合理的状況と,認識できない非合理的状況のそれぞれの下で,トランスファー・パラドックスが生じる条件について分析する.主な結論として,習慣形成が存在する時,両国の経済厚生が厳密にパレート改善(strict Pareto improvement)するかどうかは,被援助国が習慣形成を合理的に認識しているか否かではなく,援助国が被援助国の習慣形成を認識していない非合理性に,大きく依存することが示される.}, pages = {13--35}, title = {2期間モデルにおける習慣形成の合理的認識の有無とトランスファー・パラドックス}, volume = {95}, year = {2013} }