@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00027112, author = {濱田, 弘潤}, journal = {新潟大学経済論集, 新潟大学経済論集}, month = {Sep}, note = {本論文は,1部門世代重複モデルを用いて,援助国と被援助国に消費の外部性が存在する状況をモデル化し,2国間所得移転問題について考察を行う。援助国が,被援助国の消費量増加に伴い効用が増大する消費の外部性を持つ時,所得移転が2国の社会厚生にどのような影響を与えるのかについて分析結果を提示する。援助国から被援助国へ所得移転(transfer)が行われるにもかかわらず,援助国の社会厚生が増加する,または被援助国の社会厚生が減少する逆説的な(paradoxical)状況は,トランスファー・パラドックス(transfer paradox) と呼ばれ,これまで数多くの経済分析が行われてきた。本論文では,援助国や被援助国の各世代がお互いに消費の外部性を持つ状況を新たに考察し,消費の外部性の存在がトランスファー・パラドックスの発生にどう影響するのかについて検討する。本論文の主な内容は以下の通りである。第一に,所得移転が利子率を上昇させる,または下落させる状況をそれぞれ考え,労働分配率と資本分配率の相対的な大小関係とパラドックスの起こり易さとの関係を明らかにする。第二に,消費の外部性が存在しない時,2国間の割引因子の大小関係が,援助国と被援助国の社会厚生への間接効果の正負を決定するという,既存研究の結果を再提示する。第三に,既存研究の結論と対比させる形で,消費の外部性が存在する時,援助国と被援助国の社会厚生への間接効果がどのような影響を受けるかを明らかにする。とりわけ,2国間で時間選好率が等しい場合と異なる場合それぞれのケースにおいて,消費の外部性が間接効果に与える影響を解明する。}, pages = {1--22}, title = {世代重複モデルの下での消費の外部性とトランスファー・パラドックス}, volume = {101}, year = {2016} }