@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00027099, author = {濱田, 弘潤}, journal = {新潟大学経済論集, 新潟大学経済論集}, month = {Sep}, note = {本論文では,純粋寡占市場における広告競争について2段階ゲームに基づき理論分析を行う.濱田(2017)では,混合寡占市場における広告競争の分析を行い,パラメータの変化に伴う比較静学の結果を提示した.具体的には,広告により需要が拡大する状況を一般的な設定で考察し,均衡広告水準や均衡生産量がモデルの外生変数に依存してどう変化するかについて,結論を提示した.しかしながら,そもそも純粋寡占市場の下で同様の2段階の広告競争ゲームを考える時,外生変数に依存して均衡広告水準や均衡生産量がどう変化するかについて,結論はあまり自明ではない.本論文では,純粋寡占市場の下で広告競争を分析し,広告が需要に与える影響を一般化したモデル設定で,均衡広告水準や均衡生産量を導出する.また企業の限界費用や企業数等の外生変数の変化が,均衡諸変数にどのような影響を与えるのかについて明らかにする.混合寡占市場の下での結果と比べて,いくつかの異なる比較静学の結果を得る.第一に,純粋寡占市場の下で均衡広告水準と均衡生産量は,広告が真の需要を拡大する程度には全く依存しない.また社会厚生は広告が真の需要を拡大する程度を示すパラメータの厳密な増加関数である.第二に,限界費用の低い企業が増える時,限界費用の高い企業の均衡広告水準は必ず減少するが,限界費用の低い企業の均衡広告水準および均衡総広告水準が増加するか減少するかについては,どちらも起こる可能性がある.第三に,限界費用の低い企業が増える時,均衡総生産量は必ず増えるものの,各企業の均衡生産量について,明確な比較静学の結果を得ることができない.これらの結論は,混合寡占市場の下で得られた結論とは対照的である.}, pages = {19--40}, title = {純粋寡占市場における広告競争分析}, volume = {103}, year = {2017} }