@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00026263, author = {鈴木, 誠 and 石木, 哲夫 and 小黒, 章 and 堀井, 欣一}, issue = {1}, journal = {新潟歯学会雑誌, 新潟歯学会雑誌}, month = {Jul}, note = {色素性乾皮症は,DNA修復欠損症として注目されるまれな遺伝性疾患である。本症は皮膚の紫外線に対する過敏症状を特徴とし,重症例では若年のうちに皮膚癌を続発し,また精神神経症状を伴う。本症患者から得た細胞を培養し,紫外線や発癌性化学物質等で処理すると,正常細胞に比べてコロニー形成能や不定期DNA合成能の低下を示すことから,色素性乾皮症患者では細胞のDNA修復機能に欠陥があることが明らかにされている。細胞遺伝学的には,傷害された色素性乾皮症細胞では姉妹染色分体交換の頻度が正常細胞と比べてとくに明らかな差はないといわれている。今回,われわれは3人の色素性乾皮症患者を観察した。3例とも顔面に本症特有の皮膚症状を認め,1例では既に皮膚癌を発生していた。各例について末梢血リンパ球を培養し,姉妹染色分体交換の発生頻度を計測したところ,いずれも正常細胞に比較して上昇していた。姉妹染色分体交換は正常細胞においても種々の化学的,物理的刺激によって頻度が上昇することから,今回の検索例の姉妹染色分体交換頻度の上昇は抗腫瘍剤による治療の結果生じたことも考慮する必要はあるが,未治療例でもその上昇が認められたので,これは色素性乾皮症細胞が生体内で既に受けた細胞傷害性の刺激を反映している可能性があると考えられた。}, pages = {23--32}, title = {色素性乾皮症患者のリンパ球の姉妹染色分体交換について}, volume = {10}, year = {1980} }