@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00026254, author = {阿部, 正樹}, issue = {2}, journal = {新潟歯学会雑誌, 新潟歯学会雑誌}, month = {Dec}, note = {著者らは先に,胸部X線写真上で生後4ヵ月前後の唇顎口蓋裂児に胸腺肥大を高率に認め,報告した。今回,本症患者38例〔I群(生後2~7ヵ月)13例,II群(生後12~19ヵ月)13例,III群(4~39歳)12例〕を対象に,胸腺肥大と副腎皮質機能との関係を明らかにすることを目的に,RIAで安静時および負荷時の血漿cortisol,ACTH値を計測し以下の結果を得た。1.胸部X線写真上での胸腺肥大発現頻度は1群61.5%,II群15.4%で,III群には胸腺肥大を認めなかった。2.術前午前9時の血漿cortisol値は,3群間および健康成人値と比較して差を認めなかった。3.麻酔挿管後の血漿cortisol値は,術前午前9時と比較し3群ともに,また手術終了時ではI,II群で有意の上昇が認められた。4.rapid ACTH testでは,全例が手術時より良好な血漿cortisol値の上昇を示した。5.I群の術前午前9時の血漿cortisol値は,胸腺肥大が著しい程低くなる傾向を示した。6.血漿ACTH値は,3群とも手術時で術前午前9時の値より上昇を認めた。7.以上総括すると,唇顎口蓋裂児の胸腺肥大例において,副腎皮質機能は十分に保持されていると結論しえた。しかし,I群の胸腺肥大率と血漿cortisol値との関係から,生後早期においては血漿cortisolの基礎値が,胸腺の肥大に対して何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。}, pages = {12--29}, title = {唇顎口蓋裂患者の胸腺肥大と副腎皮質機能に関する研究}, volume = {10}, year = {1980} }