@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00026235, author = {渡部, 恒久}, issue = {2}, journal = {新潟歯学会雑誌, 新潟歯学会雑誌}, month = {Dec}, note = {口蓋形成手術の目的は鼻咽腔閉鎖機能の改善にある。鼻咽腔閉鎖機能は軟口蓋を主体とする鼻咽腔部の括約筋機能によるとされており,その動態については各種の検索が行われている。しかし,軟口蓋諸筋の発達に関する報告は見当たらない。そこでウイスター系ラットを用い軟口蓋筋の発達経過を,日齢による筋線維数と太さの推移により観察した。研究対象としてウイスター系ラットを用い出生日より60日まで5日間隔で区切り,各々雄・雌各3匹合計78匹(生後1日と5日は雄・雌の区別をせず各6匹を1群とした)を対象とした。屠殺後,軟口蓋を摘出,10%ホルマリン固定後通法に従いパラフィン包埋し,厚さ5μで軟口蓋を正中矢状断に薄切し,H-E及びアザン染色を行い,正中矢状断面の全筋線維数とその太さを計測した。太さは横断,斜断された筋線維では短径を,縦断されたものは最大横径とした。その結果,筋線維数の加齢に伴う推移は,出生直後と25日頃に段階的に増加を認めたが,5日~20日迄,及び30日~60日迄の各日齢群間には増加を認めなかった。生後1日の筋線維数は平均(MN±SE)126.3±6.9個,30日は310±18.4個,60日では311.8±15.3個であった。性別では大きな差はなかった。体長あるいは体重と筋線維数の関係は,体長11cm,体重25g~50gに達するまで筋線維数の増加をみた。体長11cm,体重50gは生後25日~30日に相当する。筋線維の太さは生後45日までは加齢に伴い増大傾向があり,特に20日と25日,25日と30日,35日と40日,40日と45日の間で1μ以上の増大をみた。また,60日では11.8μに達し,生後1日の4.9μに比して2.4倍の増加を示した。性別では大きな差はなかった。体長あるいは体重と太さとの関係では大きさを増すにつれ,太さも増大する傾向を示した。太さの度数分布は各日齢においてほぼ正規分布を示し,加齢に伴い頂点は右方へ移動し,同時に山は低くなり最大径と最小径の差が増大した。}, pages = {45--59}, title = {ラット軟口蓋筋の発達に関する研究}, volume = {11}, year = {1981} }