@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00026198, author = {富沢, 美恵子}, issue = {2}, journal = {新潟歯学会雑誌, 新潟歯学会雑誌}, month = {Dec}, note = {乳臼歯隣接面の齲蝕は,小児歯科臨床において頻度の高いものであるが,その治療上の注意として,側室軸側壁の咬合面寄りの部分で露髄しやすいというFinnの指摘がある。しかしながら,臨床上経験する露髄部位は,側室軸側壁のより歯肉側に近い部分ではないかと思われる。この疑問点を明らかにする目的で,乳臼歯隣接面の窩洞と歯髄腔との位置関係について今回の研究を行った。資料は,インド人小児乾燥頭蓋15個を用いて,上下顎の乳臼歯部のX線写真を撮影し歯髄腔と歯冠外形との位置関係について計測した。また,そのうちの3個の頭蓋については,乳臼歯部の樹脂包埋切片を連続的に作製し,各断面における歯髄腔の形態を観察した。さらに,同部位の硬石膏模型を使い,第1乳臼歯には遠心2級窩洞,第2乳臼歯には近心2級窩洞を形成して樹脂包埋切片に作製し,窩洞と歯髄腔との位置関係について検討した。その結果,隣接面の髄角と窩洞との位置関係では,髄角の高さはほぼ側室の歯肉側壁と同じか,それよりも歯頚部寄りに存在していた。また,髄角は近心頰側隅角付近で近心・咬合面方向へ突出し,隣接面中央で歯頚側へ下がり,舌側で再び突出していた。以上より,2級窩洞の形成に際しては,側室の軸側歯肉側線角の部分の露髄の可能性が大きく,特に近心頰側隅角付近で髄角の突出がある上下顎第2乳臼歯に関しては,頰側寄りの部分の露髄の有無についての注意が必要である。}, pages = {27--47}, title = {乳臼歯における歯冠歯髄腔の観察 : インド人小児乾燥頭蓋乳臼歯による研究}, volume = {13}, year = {1983} }