@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00026120, author = {成, 辰熙 and 大橋, 靖}, issue = {1}, journal = {新潟歯学会雑誌, 新潟歯学会雑誌}, month = {Jun}, note = {昭和48年12月から同60年3月までの11年4ヵ月間に当科で手術を行なった術後性上顎嚢胞100名(106症例)について,臨床統計的観察を行った。男女比は1:1.13で差はなく,年齢では30および40歳台が全体の70.0%を占めていた。初回上顎洞根治術から当科受診までの期間は10年以上30年未満が80.0%を占め,最短5年4カ月,最長48年で平均22.1年であった。初発症状発現時,受診した科は歯科が76.0%と最も多く,耳鼻科14.0%,その他6.0%であった。罹患側は左側44名,右側50名,両側6名で左右差はなかった。既往手術歴では100名中両側ともに根治術の既往を有するものが92名,片側のみが8名で,手術を受けた回数を罹患側について症例数でみると1回のみ89例, 2回13例, 3回4例であった。主訴は頬部症状(腫脹,疼痛,圧痛等)が62.0%,口腔症状が38.0%で,鼻症状,眼症状を訴えるものはなかった。現症の症状別頻度では,口腔症状(90.0%)と頬部症状(85.0%)の合併型が大部分で,鼻症状(16 .0%),眼症状(6.0%)は少なかった。Ⅹ線所見から嚢胞の局在部位は下方型35例(39.3%),全体型32例(36.0%),全体拡大型21例(23.6%),上方型1例(1.1%)の4型に分類でき,ほとんどの嚢胞が歯槽骨を含んでいた。嚢胞の房数は単房性59例(66.3%),多房性30例(33.7%)であった。手術時,42例(53.1%)で嚢胞摘出腔に歯根尖が露出し,歯根端切除を要した。対孔は上顎洞残遺腔に開口する2例(4.3%)を除いて,すべて閉鎖していた。上顎洞壁の骨欠損は前壁部では85.5%と大多数の症例に認められ,次いで後外側壁部18.1%,上壁7.2%,下壁部4.8%であった。嚢胞の局在部位および房数と上顎洞根治術後の経過年数との間には関連性がなかった。}, pages = {33--41}, title = {術後性上顎嚢胞に関する臨床的研究 : 第1報 臨床統計的観察}, volume = {18}, year = {1988} }