@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00025977, author = {吉岡, 典子 and 田口, 洋 and 野田, 忠}, issue = {2}, journal = {新潟歯学会雑誌, 新潟歯学会雑誌}, month = {Dec}, note = {当科外来で経験した上顎犬歯埋伏の5症例について報告し,その原因と,発見及び処置方法について若干の考察を行った。症例は8歳6か月から11歳8か月までの5例で,左側埋伏が2例,右側2例,両側性が1例であった。他院より紹介され,埋伏を主訴に来院したものが2例,齲蝕,不正咬合の治療で当科に通院中にⅩ線写真を撮影し,犬歯の萌出方向の異常を認めたものが3例であった。また,発見時に先行乳犬歯が残存していたものが4例であった。全症例においてⅩ線写真上で埋伏犬歯の近心傾斜が認められ,近心傾斜程度の低い1例を除き,4例は歯冠を口蓋側に向けて埋伏していた。年齢が低く,近心傾斜の小さい症例では乳犬歯を抜歯して萌出余地を確保することで改善した。逆に,年齢が高く,近心傾斜の大きい症例では開窓し,牽引した。埋伏位置が最も重度であった1例は,その後摘出に至った。埋伏原因として萌出余地不足,側切歯部に存在した奇形歯による萌出障害,乳犬歯の根尖病巣,あるいは顎骨内での犬歯歯胚の位置異常などが考えられた。埋伏の発見については,年齢,乳犬歯の残存状態,健側犬歯の萌出程度を考慮し,早期発見することが重要であり,萌出開始時期に頬側歯肉に歯冠の膨隆を触知するかどうかを確認することが必要であると考えられた。また,処置方法とその予後は,犬歯歯冠の位置,歯根形成状態により左右されると思われた。}, pages = {65--78}, title = {上顎永久犬歯埋伏5症例の臨床的観察}, volume = {24}, year = {1994} }