@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00025361, author = {川島, 隆義}, journal = {新潟応用地質研究会誌, 新潟応用地質研究会誌}, month = {Jun}, note = {この堰堤は,堆砂によるかん止効果を目的とした地すべり対策のためのもので昭和53年に築造された。堰堤の規模は,堤高9.0m,堤長29mのコンクリートダムである。ダム上流部は既に堆砂が完了し,目的を達しているが,施工後まもなく堤体中央の水通し左側の堤頂部に亀裂が入り,これが徐々に開口して,堤頂から堤底までダムを左右に分離する形で6~8cmのジグザグな亀裂に発達した。悪いことに,左岸側の堤体が沈下するとともに下流側へ傾斜し,本体から分離して転倒する恐れが生じた。ダム下流1kmには集落があり,渋海川の右支流でもあるため,転倒した場合には堆砂が流出し,集落に被害を与えるとともに渋海川を埋ることが想定された。ダムを管理する現地事業所では対応を検討したが,案として次のような方法があげられた。(1)既設堰堤前面にコンクリートで前張りを行う。(2)下流側へもう一基ダムを新設する。(3)堆砂を排土して補修する。などである。しかし,前張りを行うにしても基礎部を掘削する必要があるため分離したダムは転倒の恐れがあること,ダム新設では既設堰堤を捨てることになり経済的にも問題があること,堆砂を排土することも,1万m^3に近い土砂の置き場やその工法に問題があるなど,具体的な対応には苦慮するところとなった。そこで調査を行って,亀裂発生の原因を明らかにし,基礎地盤状況を把握した上で別途対応策を検討することになった。}, pages = {2--15}, title = {老朽堰堤の補修例}, volume = {34}, year = {1990} }