@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:02001308, author = {濱田, 弘潤 and Hamada, Kojun}, journal = {新潟大学経済論集, The Journal of Economics Niigata University}, month = {Mar}, note = {本論文は,自動化(automation)の進展が,資本蓄積及び熟練・非熟練労働者の雇用や賃金に与える影響について,簡単なモデルを用いて説明する試みである.近年急速に発展しているAI(人工知能)の普及は,大局的な観点からは生産活動における自動化の進展として捉えることができる.自動化の進展が,資本蓄積や熟練・非熟練労働に与える影響を考察することは,AIが雇用や経済成長に与えるインパクトを考察する手掛かりとなる.本論文では,Zeira(1998)のシンプルな自動化の定式化と,資本,熟練・非熟練労働という3生産要素を用いた生産関数を前提として,自動化の進展が資本蓄積,雇用,賃金に与えるインパクトについての分析結果を提示する.非熟練労働が他の生産要素と完全代替で,資本と熟練労働間に補完関係のある生産関数を考え,得られた主な結論は以下の通りである.第一に,自動化の進展に伴い資本蓄積が増加するかどうかはパラメータに依存し,自動化が経済成長を常に促進させるとは限らない.特に,熟練・非熟練労働者が共存する安定定常均衡における1人当り資本は,自動化の進展と共に減少する.第二に,熟練労働者の賃金は1人当り資本水準にも依存し,自動化の進展が熟練労働者の賃金を常に上昇させるとは言えない.熟練・非熟練労働者が共存する安定定常均衡では,熟練・非熟練労働者の賃金はどちらも自動化の進展と共に下落する.第三に,安定定常均衡では,生産関数や効用関数のパラメータに依存して,熟練・非熟練労働者の賃金格差が縮小する可能性がある.}, pages = {19--43}, title = {自動化が資本蓄積と熟練・非熟練労働に与える影響}, volume = {116}, year = {2024} }