@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:02000435, author = {齋藤, 暁 and Saito, Akira}, issue = {4-6}, journal = {新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {ソーシャルキャピタルは,社会組織の重要性を説明する概念である.ソーシャルキャピタルと慢性疾患の関連はいくつか報告されているが,喘息コントロールとソーシャルキャピタルの関係は明らかでない.今回,我々は,アンケート調査を用いて喘息コントロールとソーシャルキャピタルの関係を調査した新潟県内の医療機関に通院している喘息患者とその主治医を対象に,2016年9月から10月にかけて横断的な喘息コントロール状況,治療内容などのアンケート調査を実施した.個々のソーシャルキャピタルは,日本老年学的評価研究機構(JAGES : Japan Gerontological Evaluation Study)のソーシャルキャピタル測定法を用いて評価した解析対象は,1,659人で,喘息コントロールテスト(ACT : Asthma Control Test)でコントロール良好群(ACT ≥ 23)は898名,コントロール不十分群(ACT < 23)は761名であった.コントロール不十分群では,コントロール良好群と比較して有意に,喫煙歴およびASK-12(Adherence Starts with Knowledge-12)は高く,重症の割合が多く,より多くの治療薬が使用されていた.ソーシャルキャピタルは,コントロール良好群でより高く,特に社会的連帯の項目においては,コントロール良好群では,コントロール不十分群よりも明らかに良好であった.名義ロジスティック解析により,BMI(Body Mass Index),喫煙,ASK-12は喘息コントロールに独立した関連因子であることを示した.それに加えて,ソーシャルキャピタルの社会的連帯は,喘息コントロールに独立した関連因子であることを示した.ソーシャルキャピタル良好群とソーシャルキャピタル不十分群を比較した解析では,ソーシャルキャピタル良好群ではソーシャルキャピタル不十分群と比較して,喫煙率,ASK-12,重症の割合は低く,ACTスコアは高い結果であった.以上より,喘息コントロールに関与する要因として,ソーシャルキャピタルなどの社会背景は重要であると考えられた.}, pages = {43--52}, title = {ソーシャルキャピタルと喘息コントロールの関連性}, volume = {135}, year = {2021} }