@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:02000230, author = {牛, 軍 and Niu, Jun and 真水, 康樹 and Masui, Yasuki and 諸橋, 邦彦 and Morohashi, Kunihiko}, issue = {2}, journal = {法政理論}, month = {Dec}, note = {20世紀60年代の米中関係は、当初日増しに全面的な対立を深めていたが、最終的には極めて劇的な和解へと向かうことになった。この過程において、米中の地政学的な対立は60年代初めから衰退しはじめるものの、系統だった対立は却って激化し、米中間の敵意をむしろ強めることになった。この状況下での米中の政策決定層は、それぞれ別の理由から、二国間関係を解決しようとしなかったのである。特に緊張緩和を目指すことについては、米中のいずれも、これを重要な政策決定のスケジュールに位置づけようとはしなかった。1969年の半ばになると、国内外の情勢や国家安全保障戦略に対する考慮にもとづいて、両国指導者は二国間関係の膠着状態打開する決定を同時期におこなうことになった。こうしてようやく、米中和解があの歴史的瞬間において可能となったのである。米中関係の歴史には影響の大きな偶然性があるということを証明する事例を、この研究は提供してくれている。この点を理解することは、米中関係を管理するに際し参考とする価値が大いにあるのである。}, pages = {78--108}, title = {20世紀60年代における米中関係の再検討}, volume = {54}, year = {2021} }