@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:02000108, author = {上村, 夏生 and Kamimura, Natsuo}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {【緒言】Heparin-Binding Protein(HBP)は,敗血症患者の臓器障害を予測するバイオマーカーとして報告されている.本研究ではHBP,インターロイキン(IL)-6,およびIL-10が集中治療および外傷の重症度スコアと相関するかどうかを評価し,感染を伴わない外傷患者の臓器障害を早期に予測し得るか検討した.【方法】2017年6月から2018年4月の間に当院救命救急センターに入院した成人の外傷患者を対象とし,前向き観察単施設研究を行った.入院後24時間以内に,バイオマーカーとして,血中HBP,IL-6,IL-10の濃度を同時に測定し,入院日Acute Physiology and Chronic Health ScoreⅡ(APACHEⅡ)スコア,入院日Sequential Organ Failure Assessment(SOFA)スコア,及びInjury Severity Score(ISS)との,相関係数と線形回帰係数を算出した.また,入院2日目のSOFAスコア>5点の場合を臓器障害有りと判定,各バイオマーカーによる臓器障害の予測能を評価した.【結果】40例の患者が対象となった.HBP, IL-6, IL-10とAPACHEⅡ,入院日SOFA,ISSとの間には有意な正の相関と回帰係数を認めた.臓器障害は6/40人に認め,HBP, IL-6, IL-10のReceiver Operating Characteristic curve(ROC)の曲線下面積は,それぞれ0.80, 0.90, 0.80だった.HBPによる臓器障害の予測能は,カットオフ値18.3(ng/mL)で,感度=100%,特異度=64.7%だった.同様に,IL-6はカットオフ値42.9(pg/mL)で,感度=100%,特異度=80.6%, IL-10はカットオフ値11.9(pg/mL)で,感度=100%,特異度=70.6%だった.【結論】外傷患者において,入院24時間以内のHBP, IL-6, IL-10と集中治療及び外傷の重症度スコア間に有意な正相関を認めた.更に,HBPやIL-6の測定により,外傷患者の臓器障害の発生を早期に予測し得ることが示唆された.}, pages = {53--60}, title = {外傷患者におけるHeparin-Binding Protein(HBP)の初期反応 : HBP,インターロイキン(IL)-6,IL-10との比較}, volume = {134}, year = {2020} }