@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00013672, author = {林, 学}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {【背景】虚血性心疾患,肺高血圧,ウイルス性心筋炎などの心血管系疾患動物モデルにおいて,近年エラスターゼインヒビターによる治療効果が報告されている.Secretory leukocyte protease inhibitor(SLPI)はエラスターゼ,カテプシンG,プロテイナーゼー3,肥満細胞キマーゼなどのセリンプロテアーゼを抑制し呼吸器疾患モデルでの抗炎症効果が知られているが心血管系に対する効果は不明である.本実験ではラット実験的自己免疫性心筋炎(EAM)に対するSLPIの効果を検討した.【方法】実験(1)24匹のLewisラットを心筋ミオシンで感作(day0)し,day-2,5にSLPI-IgG1Fc融合遺伝子をプラスミドベクターを用いて筋肉内に導人し(N=12,SLPI群),対照群にはemptyプラスミドを導入した(N=12,コントロール群).day17に心体重比を測定,各群半数についてカテーテルによる血行動態の測定,病理組織学的検討を行った.実験(2)16匹のLewisラットをday0に感作し,8例にday1から20までC端末半量体SLPI(1/2SLPI)を腹腔内投与した(1/2SLPI群,N=8).対照にはPBSを投与し(N=8,PBS群)day21に心休重比,血行動態を評価した.【結果】実験(1)では心体重比はコントロール群に比してSLPI群は有意に低値であった.病理組織で心筋壊死・線維化領域はSLPI群で有意に減少していた.血行動態の指標は有意ではないがSLPI群で改善傾向を認めた.実験(2)では1/2SLPI群とPBS群で各項目に差は認められなかった.【結論】SLPIはEAMに対し治療効果を有する可能性があるが,持続的投与が必要と考えられる.}, pages = {352--358}, title = {ラット実験的自己免疫性心筋炎に対するSecretory leukocyte protease inhibitorの効果}, volume = {117}, year = {2003} }