@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00013284, author = {関, 奈緒 and 鈴木, 宏 and 関島, 香代子 and 田辺, 直仁}, issue = {1}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jan}, note = {目的:職域集団を対象とした禁煙教室において,禁煙成功に関連する因子および禁煙1ヶ月後の健康診断項目の変化を明らかにし,健診の活用による産業保健領域の効果的な禁煙サポートを検討する.方法:対象は某企業の禁煙教室参加者91名(以下参加群)と同職場の禁煙教室不参加の喫煙者ボランティア27名(以下対照群)である.禁煙教室は,医師による集団指導と,各事業所の保健指導員による複数回の個別フォローアップからなる.身体計測,血液検査,呼気中一酸化炭素濃度(以下呼気CO)測定,ニコチン依存度テスト(Fagerstrom Tolerance Questionnaire以下FTQ,禁煙前のみ),自律神経症状等の自覚症状および喫煙等の生活習慣を含むアンケートを,教室開始前(「前値」)と1ヶ月後(「後値」)に実施した.なお,サポート方法として,参加者が希望すればニコチン代替療法も選択できる形式とした.参加群の禁煙実施状況別の「前値」の検討から,禁煙の正否に関連する要因を明らかにするとともに,1ヶ月後に完全禁煙できていた禁煙群と対照群において「前値」,「後値」およびその変化量を比較し,禁煙に伴う生体指標の早期変化を検討した.結果:参加群の1ヶ月後の禁煙状況は,禁煙群26名(28.6%),減煙群22名(24.2%),不完全減煙群31名(34.1%),非減煙群12名(13.2%)であった.「起床後30分以内に喫煙する」,「普段吸うタバコのニコチン量は0.9mgより少ない(いわゆる軽いタバコである)」が,禁煙群に比べ,減煙群,非減煙群で高く,禁煙正否の関連要因と考えられた.禁煙群における前後値の検討では,BMI (body mass index),HDLコレステロール(HDLC)が有意に増加,呼気CO,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,好中球数は有意な低下を示し,運動時の息切れや咳・痰の症状も有意に減少していた.後値から前値を引いた変化量は,禁煙群のBMI,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,好中球数,HDLCが対照群に比べ有意に大であった.肥満,飲酒を調整してもHDLC増加に対する禁煙の効果は,オッズ比6.2と有意に高かった.結語:職場健診は,既存の健診項目が禁煙による健康改善の評価指標として有用であるとともに,禁煙希望者の把握や短期到達目標地点などにも活用でき,職域の効果的な禁煙サポートにとって重要な資源である.}, pages = {21--30}, title = {健診システムの活用による職域における効果的な禁煙サポートプログラム}, volume = {118}, year = {2004} }