@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00013215, author = {生天目, 信之 and 白井, 良夫 and 畠山, 勝義 and 加藤, 清}, issue = {3}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Mar}, note = {MRSA感染症に対するlinezolid (ZYVOX^<[○!R]>)の有効性は確認されており,欧米では実地臨床で広く使用されている.一方,本邦ではlinezolidの保険適応はVRE感染症に限定されている.今回,外科手術後のMRSA敗血症に対しlinezolidが著効した1症例を経験したので報告する.症例は73歳男性.膵臓癌に対して幽門輪温存膵頭十二指腸切除術が施行された.術後感染予防のため,術前胆汁培養で検出されたPseudomonas fluorescensに感受性のあるbiapenem(OMEGACIN^<[○!R]>)を手術当日から6日間点滴静注した.術後10病日より39℃台の熱発が出現し,中心静脈栄養カテーテルを抜去するとともにbiapenemをさらに6日間投与した,しかし,39℃台の熱発が持続し,術後10病日の血液培養でMRSAが検出された.術後14病日には血圧低下(80mmHg台)と頻呼吸が出現したため,MRSA敗血症によるショックと診断した.術後15病日からlinezolid (ZYVOX^<[○!R]>)1200mg/日の点滴静注を開始したところ,48時間以内に解熱した.全身状態も速やかに改善し,術後28病日に軽快退院した.本症例の経験および文献的考察から,linezolidは腎機能低下例や自験例の如く時間的猶予のない重症MRSA感染症が良い適応と考えられる.バンコマイシン(VCM)など既存の抗生物質で治療困難なMRSA感染症に対しては,linezolidの救命的な使用も考慮すべきであろう.}, pages = {171--174}, title = {MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)敗血症に対しlinezolid (ZYVOX^<○!R>)が著効した1例}, volume = {118}, year = {2004} }