@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00013017, author = {西川, 尚}, issue = {8}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Aug}, note = {【背景】再生医療の先駆けとして,末梢動脈疾患に対する自己骨髄細胞移植(BMI)による血管再生療法が行われ有効性が確認されたが,その効果は不十分である.エリスロポエチン(EPO)は直接および間接的に血管再生を促進する効果が予測されることから,BMIによる血管再生におけるEPOの併用効果についてマウス下肢虚血モデルを用いて検討した.【方法】8週齢のICRマウスを用い,大腿動脈起始部の結紮により下肢虚血を作成した.同系マウスの大腿骨より骨髄を採取し,マウス1虚血下肢あたり1×10^7個の骨髄有核細胞を4カ所にわけて筋肉内投与した.また1虚血下肢あたり400IU/kg BWのEPO同時投与を行った.下肢の壊死脱落をマーカーに下肢の生存曲線を比較した(各群N=13).また虚血作成6日後の下肢でレーザードップラーによる血流の測定を行い,さらに大腿二頭筋標本を作製し血管の数とサイズを測定し比較した(各群N=5-7).【結果】(1)下肢の回復および生存:虚血作成し補助を行わなかったC群,BMIにて救助したB群およびBMIにEPOを併用したBE群の28日後における下肢生存率はそれぞれ7.7,38.5,および53.9%であった.BE群では早期にチアノーゼからの回復が観察された.Kaplan-Meier法による生存曲線を作成しWilcoxon試験で下肢生存率の差を検定したところC群とBE群の間に有意差(p<0.01)が見られた.(2)6日後の下肢血流測定:さらにEPOのみ筋注したE群を加えて検討した.下肢血流のマーカーである下肢flux比は,C群0.095±0.025,E群0.141±0.037,B群0.159±0.044,BE群0.227±0.043で,ANOVA解析ではC群とBE群間で有意差が見られた(p<0.01).(3)下肢組織の血管測定:横紋筋線維数あたりの血管数はそれぞれC群0.70±0.22,E群0.62±0.14,B群1.43±0.17(p<0.05),BE群1.65±0.16(p<0.01)であった.また平均血管面積はそれぞれC群44.9±7.3,E群42.3±5.5,B群45.6±8.6,BE群62.7±6.7であった.【結論】EPO併用によりBMIの効果が増強した.BMIにより血管数が増加し,EPO併用により平均血管面積が増大した.EPO併用による増強効果がこれによって説明されると推測した.}, pages = {402--410}, title = {下肢虚血モデルマウスを用いた骨髄細胞移植(BMI)による血管新生の検討 : エリスロポエチンの併用は新生血管のサイズを大きくすることでBMIの効果を増強する}, volume = {118}, year = {2004} }