@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012744, author = {小杉, 日登美}, issue = {1}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jan}, note = {マウス胸腺リンパ腫発症に関与するRitl/Bclllbがん抑制遺伝子はポジショナルクローニング法により単離され,146例のリンパ腫から11例にホモ欠失を,2例にマイクロ欠損を,4例に塩基置換が検出されている.このRit1遺伝子ががん抑制遺伝子として働くことを確定するために,Rit1のヌル型ノックアウトマウスを作製し,解析した.Rit1(KO/+)マウスに放射線を照射すると,Rit1(+/+)マウスに照射した場合と比べて,明らかに高い頻度で胸腺リンパ腫が発症した.この結果は,Rit1遺伝子が予想通り,がん抑制遺伝子であることを示している.しかし,もう一方の野生型Rit1アレルの脱落・変異を検討すると,LOHによるアレルの消失は観察できず,今回用いたマウスとバックグラウンドが異なるが,Rit1については野生型のマウスのリンパ腫に高頻度に検出された内部欠失も検出できなかった.すなわち,DNAレベルでの変異を検出することができなかった.従って,Rit1遺伝子がKnudsonの2ヒット説にかなったがん抑制遺伝子として働くことを証明するには至らなかった.野生型Rit1アレルの機能消失にはメチル化などのエピジェネティックな不活性化機構が考えられるが,この点に関しては今後の検討が必要である.}, pages = {10--17}, title = {Rit1/Bcl11bがん抑制遺伝子とリンパ腫発症}, volume = {119}, year = {2005} }