@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012585, author = {望月, 靖}, issue = {4}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Apr}, note = {昨年中国において突然発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)に関しては,改めて感染症の脅威を再認識させられるとともに,わが国のこれまでの感染症対策を大きく見直さざるを得ない状況ともなっている.全国の検疫所においては,検疫感染症等の国民の健康に重大な影響を及ぼす感染症の侵入を防止するため,これまで空港及び海港における水際での業務に取り組んできたところである.しかし,SARSの感染拡大につれ,特に航空機を用いた高速大量移動及び船舶による海上交通の頻繁な現状では,従来の検疫体制では侵入防止には不十分であることが強く認識されている.新潟検疫所の所管区域は新潟県,富山県,石川県であり,特に中国,韓国,ロシア等の東アジア地域との交流が盛んであるという特徴がある.従って当所では世界保健機関(WHO),厚生労働省等の対応に基づくとともに,さらにこれらの特徴も踏まえながら,来航する航空機や船舶に対し,適切な検疫を行うよう努めている.すなわち,(1)出入国者への状況の周知,検疫における人員の充実,必要な資材の整備等を通じた検疫体制の強化,(2)講演会の開催等を通じた国民へのSARSに関する知識の普及,(3)新潟県,新潟市,空港・港湾官署,航空会社,船舶代理店等との連絡体制の構築等による連携の強化,の3点を主な強化項目として,対応体制を設けている.SARSの知見は現在急速に集積されつつあり,最新の情報をもとに,適宜対応を進めることとしている.}, pages = {221--227}, title = {2 検疫所における対応(シンポジウム SARS(重症急性呼吸器症候群)の現状と対策 : 将来の新興感染症もにらんで,第591回新潟医学会特別例会)}, volume = {119}, year = {2005} }