@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012515, author = {ラファト, エルナガー}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {インターロイキン13(IL-13)はTh2-T細胞から分泌される多様な作用を持つサイトカインである.ラットの自己免疫性心筋炎(EAM)においてTh1サイトカインは心筋炎を増悪させるが,Th2サイトカインは改善すると考えられている.今回我々は,ラット自己免疫性心筋炎に対するIL-13の効果を検討するために,ハイドロダイナミック法によるIL-13-Ig遺伝子導入による治療を試みた.EAMを作成するため,第O日目に20匹のラットにブタ心筋ミオシンを免疫し,第1日目に10匹ずつpCAGGS-IL-13-Igを注射した治療群とpCAGGS-Igを注射したコントロール群の2群に分け,第17日目に屠殺し,効果を評価した.IL-13-Ig治療群はコントロール群に比較し,有意に心体重比の減少,心筋炎面積率の減少,心不全のマーカーである心房性利尿ペプチドの心臓での遺伝子発現の減少がみられ,著明な効果がみられた.次に,IL-13の治療効果の作用機序を検討するため,まずIL-13の標的細胞であるIL-13受容体α1を発現している細胞を,RAMの心臓から細胞を分離精製し検索した.その結果,線維芽細胞,内皮細胞,平滑筋細胞などが含まれる非心筋非炎症細胞分画とマクロファージ分画にIL-13受容体α1がみられた.そこでEAMの心臓から分離した細胞に,IL-13-Ig治療をしたラットの血清あるいはコントロール群のラットの血清を加え,いくつかの免疫関連蛋白の遺伝子発現を比較した.プロスタグランジンE合成酵素,シクロオキシゲナーゼ2,誘導型NO合成酵素,IL-1β,TNFαの発現はIL-13-Ig治療群の血清によって有意に抑制され,IL-1受容体アンタゴニスト(IL-1RA)は増加した.ハイドロダイナミック法によるIL-13-Ig遺伝子導入による治療はEAMに対して著効を示し,その効果は,非心筋非炎症細胞やマクロファージに対して,様々な免疫関連蛋白に影響を与えることが作用機序と考えられた.}, pages = {336--349}, title = {ラット自己免疫性心筋炎に対するハイドロダイナミック法によるインターロイキン13-Ig遺伝子導入による治療効果}, volume = {119}, year = {2005} }