@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012496, author = {見田, 有作 and 青柳, 豊}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {肝細胞癌(HCC)にはアルファフェトプロテイン(AFP)とPIVKA-II(protein induced by vitamin Kabsence or antagonist-II),さらにAFP-L3分画(フコシル化AFP分画)という3種の腫瘍マーカーが存在する.第16回全国原発性肝癌追跡調査報告(2000-2001の全国集計)によれば,AFPならびにPIVKA-IIの陽性率はそれぞれ66%,62%と報告され,診断的価値が高いと考えられる.また,両者はTumorStageの進行に伴って上昇し,Stage Iでは52,31%よりStageの進行に伴い上昇し,Stage IVでは78,76%と高い陽性率を示している.基本的にAFP,PIVKA-IIは互いに相補的であり,両マーカーのcombination assayによりその診断能は向上する.また,両マーカーが陽性を示す際は,その濃度は互いに平行関係を示す場合が多いと考えられる.しかしながら,治療例においては両腫瘍マーカーに乖離が認められることがあり,その解釈に注意を要する.他方,AFPにおいては非特異的な上昇を認める場合があり,HCCの発生母地である肝硬変,慢性肝炎においても陽性を示す.これらの非特異的上昇との鑑別を目的にL3分画(フコース結合型AFP)が有用である.さらに,L3分画はHCCならびに良性肝疾患の鑑別以外にも,その生物学的悪性度を表すマーカーとしての意義が最近明らかになってきた.すなわち,これら3種のマーカーのHCCの診断,治療効果判定,再発時診断における意義を正しく理解し,HCCの予後改善に役立てることが重要と考えられる.}, pages = {385--390}, title = {2 肝細胞癌の血清学的診断(シンポジウム C型肝炎から肝癌へ,肝癌撲滅を目指して,第601回新潟医学会)}, volume = {119}, year = {2005} }