@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012226, author = {中山, 遥子 and 澁木, 克栄 and 工藤, 雅治}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {楽音など周期性を持つ音は倍音成分からなり,基本周波数が音の高さに対応し,スペクトル包絡が音色に対応している.ヒトの母音は声帯の振動による倍音成分からなり,スペクトル包絡は声道における共鳴により幾つかの周波数帯で高まるというホルマント構造を持つ.このホルマントは,母音が何の音であるかを決めるのに重要である.音源となる周期的なパルス列を共振回路に通すことによりホルマントをスペクトルの極(pole)として模擬し,複数の極を組み合わせることで母音を極モデルとして近似することができる.聴覚野にはこのようにして合成した母音に反応するニューロンが見つかっている.本研究では,母音の様な複雑なスペクトルパタン音の弁別学習が聴覚野に依存するか調べる目的で,聴覚野破壊の効果を検討した.ラットに極周波数の異なる3-4個の極の組み合わせからなる音を弁別学習させることができ,両側の聴覚野を破壊したラットではこの学習が阻害された.一方,1極の音の弁別や純音の周波数弁別は聴覚野破壊によって阻害されなかった.これらより聴覚野は音の複雑なスペクトルパタンの学習に重要な役割を果たしていると結論される.}, pages = {72--80}, title = {複雑なスペクトルパタン音のラット弁別学習の聴覚野依存性}, volume = {120}, year = {2006} }