@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012047, author = {岩渕, 晴子}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {PU.1はマクロファージを含む骨髄球系細胞とBリンパ球の発生に不可欠な造血転写因子である.特発性肺胞蛋白症(idiopathic pulmonary alveolar proteinosis: IPAP)やgranulocyte macrophage colony stimulating factor(GM-CSF)欠損マウスの解析から,PU.1の発現が肺胞マクロファージの最終機能分化とサーファクタントの異化に重要であることが知られている.哺乳類においては生後ダイナミックに変化する呼吸環境の中で,サーファクタントの代謝と肺胞マクロファージの分化成熟にもPU.1は重要な役割を果たしていると考えられる.本研究では,生後のラット肺胞マクロファージおよび培養単球におけるPU.1の発現とサーファクタントの成分であるsurfactant protein B(SP-B)の代謝について検討した.生直後の肺胞マクロファージにはPU.1の発現はほとんど見られないが,生後1週間でPU.1陽性肺胞マクロファージは増加し,PU.1の発現も増強した.一方,生直後の肺胞マクロファージには多量のSP-Bの取り込みが見られ,1週後には減少した.成熟ラットの単球にPU.1の発現は見られないが,GMCSF存在下で培養すると日数の経過につれて形態的にマクロファージに分化し,PU.1の発現・増強が見られ,人工サーファクタント製剤の取り込みと分解が確認された.以上,生直後の肺胞マクロファージではPU.1の発現とSP-Bの異化は不十分で,生後1週間を境にPU.1の発現が増加し,SP-Bの異化能が亢進することが明らかにされた.これらの知見から新生児期のサーファクタント代謝における肺胞マクロファージの重要性が示された.}, pages = {389--399}, title = {出生後のラット肺胞マクロプアージにおけるPU.1の発現とサーファクタント代謝}, volume = {120}, year = {2006} }