@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00012045, author = {源甲斐, 信行}, issue = {7}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jul}, note = {Pituitary Tumor Transforming Gene (PTTG)-1はproto-oncogeneで,細胞周期のM期中期から後期への進行を調節している転写制御因子であり,主に細胞の分化,増殖において重要な役割を担っている.PTTGはこれまでに3種類のファミリーが同定され,組織特異的な発現パターンが認められている.最近では乳癌,大腸癌,卵巣癌,甲状腺癌の悪性化とPTTG1の高発現の関係が報告されている.著者らは,神経膠腫におけるPTTG1の発現と組織学的悪性度や予後との関係を明らかにする目的で,神経膠腫摘出組織(44例:WHO grade II9, III9, IV26)および3種類の神経膠腫細胞株を用いて検討した.その結果,(1)免疫組織化学染色では,PTTG1は多くの細胞核にその染色性が認められ,核の染色強度および免疫組織化学染色スコア(核の染色強度×陽性率)と組織学的悪性度の相関を評価した結果,組織学的悪性度の高いものほど濃染される傾向が認められた.また,悪性神経膠腫(grade IIIおよびIV)については,免疫組織化学染色スコアの高い群と低い群を比較したところ,免疫組織化学染色スコアが高い群において生存期間が短い傾向が認められた.(2)PTTG1は,悪性神経膠腫細胞株においてmRNAレベルおよびタンパクレベルでの発現が確認された.PTTG1siRNAを用いたsilencingにより神経膠腫細胞株のPTTG1mRNAの発現は抑制され,細胞増殖能および細胞浸潤能は抑制された.PTTG1は,悪性度の高い神経膠腫において発現の亢進がみられ,神経膠腫の悪性化における寄与が示唆され,予後を予測するマーカーとしての有用性が示された.また細胞生物学的解析によりPTTG1は悪性神経膠腫細胞の増殖能,浸潤能への関与が示唆された.}, pages = {371--378}, title = {神経膠腫におけるPTTG1 (Pituitary Tumor Transforming Gene-1)発現の検討}, volume = {120}, year = {2006} }