@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011863, author = {桑原, 明史 and 岡本, 春彦 and 高久, 秀哉 and 畠山, 勝義 and 味岡, 洋一}, issue = {2}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Feb}, note = {症例は38歳の女性.17年経過した小腸大腸型Crohn病症例で,13年前から複雑痔瘻を合併していた.今回,膣からの出血と会陰部痛で入院した.婦人科診察を含めた精査で直腸膣瘻,悪性所見無しと判断された.抗TNF_α抗体治療が行われたが,症状は改善しなかった.難治性であり,再度婦人科的診察を受けたが,膣からの生検で腺癌と診断された.入院後4か月目に骨盤後方全摘術が施行された.切除標本では膣側に明らかな潰瘍を伴う直腸膣瘻部に癌を認めた.病理組織診断では,粘液成分を伴う中分化から低分化の腺癌であり,瘻孔上皮内進展を認めた.Crohn病に合併した痔瘻を発生母地とした直腸膣瘻部癌と考えられた.左右の膣動脈根部リンパ節外転移を1個ずつ認めた.術後補助化学療法を施行したが,肺転移,骨盤内局所再発が出現し,術後約2年3か月で原病死となった.Crohn病の直腸膣瘻の合併は時に見られるが,癌合併の報告は少ない.診断に苦慮した自験例を供覧し,若干の文献的考察を加えて報告する.}, pages = {106--110}, title = {Crohn病の直腸膣瘻に合併した進行癌の1例}, volume = {121}, year = {2007} }