@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011626, author = {篠田, 邦彦}, issue = {6}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Jun}, note = {高齢者の転倒予防に向けた平衡機能のトレーニングは有効であり,認定を受けた専門家が下肢筋群筋力と歩行能力のトレーニングを加えてプログラムを作成して指導に当たることにより,さらに有効性を高めるとされる.しかし,認定を受けた専門家の数は少なく,需要に対応できるだけの人数には到底及ばない.さらには,運動プログラムの内容,強度,頻度,継続期間などの具体的内容,組み合わせなどの適切なプログラムデザインの検証も不十分とされる.本研究において,認定を受けた専門家が地域住民をリーダーとして養成し,自宅で行え,効果的で継続性を保証できる簡便で適切な転倒予防運動プログラムを開発し,その有効性を検討した.新潟県三和村において,有資格の専門家による住民の短期養成システムで地域リーダーを育成後,地域の老人クラブ単位でグループ分けした比較対照試験を計画した.2週間に1度の教室でグループエクササイズを行い,ここでホームエクササイズとして行う内容を指導した後自宅で3ヶ月間実施させ,自体重を利用したエクササイズによる身体機能改善とつまずきの動向を調査した.ベースライン値の比較では身長以外の測定値に両群間の統計的有意差は認められなかった.測定した身体機能18項目中,対照群は8項目が有意に改善し,筋力2項目と平衡機能1項目計3項目が悪化したのに対し,介入群は14項目が有意に改善した.両群の改善度を比較し,介入群の改善度は18項目中15項目で対照群に比べて有意に勝っていた.対照群より有意な改善効果が見られた身体機能は,下肢筋群筋力10項目,歩行能力3項目,平衡機能1項目,複合機能1項目であった。今回,介入によって転倒が減少した証拠は見出せなかったが,つまずきは有意に改善した.本研究では,有資格の専門家による住民の地域リーダーを育成し,身体機能改善を目的とするエクササイズプログラムは高齢者の転倒予防に関連する身体機能を改善し,将来の転倒につながるつまずきを減少させる可能性が強く示唆された.}, pages = {322--330}, title = {在宅高齢者の転倒リスク減少に向けた身体的・機能的運動プログラムの効果に関する検討}, volume = {121}, year = {2007} }