@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011485, author = {高井, 和江}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {Rituximabは,可変部領域がマウス由来,定常部領域がヒト由来の,マウスーヒトキメラ型抗CD20モノクローナル抗体であり,CD20陽性Bリンパ球を特異的に傷害する.1997年米国でFDAに承認され,本邦では2001年6月「CD20陽性低悪性度又はろ胞性リンパ腫及びマントル細胞リンパ腫」に保険適用となり,375mg/m^2を1週間間隔で4回点滴静注とされた.投与に伴って発現するinfusion reactionを軽減するため,解熱鎮痛剤及び抗ヒスタミン剤の投与後,25mg/時から漸増投与する.「再発・再燃または治療抵抗性の低悪性度又はろ胞性B細胞リンパ腫,及びマントル細胞リンパ腫」に対する国内臨床第II相試験では,奏功率はそれぞれ61%,46%であった.2003年9月保険適用が拡大され,「CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫」すべてに対し,最大8回まで使用可能となった.GELA試験は60〜80歳の進行期,未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するCHOP療法と,rituximabを加えたR-CHOP療法を比較し,R-CHOP療法が無イベント生存率及び全生存率でCHOP療法を上回ることを報告した.British Columbiaの進行期DLBCLの治療における後方視的比較では,rituximabの予後改善効果は高齢者だけでなく,若年者においても認められることが示された.ろ胞性リンパ腫は,自己末梢血幹細胞移植を行っても治癒困難な疾患であり,寛解後の再発が問題となる.EORTC試験では,再発ろ胞性リンパ腫をCHOPまたはR-CHOP療法で治療し,部分寛解以上の症例をrituximabによる維持療法群と無治療群に割付け,維持療法の有効性を報告している.初回寛解後のrituximab維持療法の有効性を検討する臨床試験も進行中である.Rituximabは血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)やITP,SLEなどの難治性自己免疫疾患における有効性が報告され,保険適用の拡大が期待される.}, pages = {626--633}, title = {6 B細胞リンパ腫に対するRituximab治療(シンポジウム がんの分子標的治療, 第628回新潟医学会)}, volume = {121}, year = {2007} }