@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011480, author = {佐藤, 直子 and 橋本, 誠雄 and 藤原, 正博 and 小池, 正}, issue = {11}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Nov}, note = {急性前骨髄急性白血病(acute promyelocytic leukemia;APL)は,アズール穎粒・アウエル小体などの細胞形態,高率に併発する播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation;DIC),t(15;17)(q22;q23)の染色体転座など,いくつかの特徴を有する急性白血病である.過去においてAPLの治療は困難とされていたが,レチノイン酸(all trans retinoic acid;ATRA)の出現によりAPLの治療は一変した.現在ではATRAと化学療法の併用が一般的であり,寛解率,生存率ともに80%を越える報告が散見される.しかしATRAに対する耐性,治療後の再発,ATRA症候群などの問題は残されたままである.また,再発・難治性APLに対して新たな治療薬剤が開発が進み,そのひとつとして三酸化ヒ素が挙げられる.三酸化ヒ素にはQTc延長や不整脈,APL分化症候群といった有害事象が報告されているが,再発・難治性APLに対して単剤で高い寛解率をもつ薬剤である.また,ゲムツズマブオゾガマイシンもATRA治療後再発例に対しての有効性が報告されている薬剤である.近年,新たな治療戦略として,未治療例に対するATRA+三酸化ヒ素+(ゲムツズマブオゾガマイシン)による治療が報告され,全生存率90%という好成績となっている.今後の追試により期待できる治療戦略と考えられる.以上,様々な新規治療薬の開発が注目されているが,APLにおいてはDICによる早期出血死亡の問題が未だ解決されておらず,新規薬剤による治療戦略と共に今後の検討課題であると思われる.}, pages = {597--600}, title = {1 急性前骨髄球性白血病に対するトレチノイン(ベサノイド)および三酸化ヒ素(トリセノックス)による治療(シンポジウム がんの分子標的治療, 第628回新潟医学会)}, volume = {121}, year = {2007} }