@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011223, author = {青木, 弘行}, issue = {5}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {May}, note = {統合失調症発症の仮説の一つに妊娠母体のウイルス感染などの周産期障害が原因とする説がある.実際,妊娠実験動物でのインフルエンザの感染は,母体に炎症を誘発し流産を起こすと共に,かろうじて生存した産仔も様々な認知行動異常を呈する.本研究では,この母体ウイルス感染の結果がゲノムRNA投与により再現できるか,関与している炎症性サイトカインはどんなものかという疑問を検討した.マウス妊娠中後期に,2本鎖RNAを尻尾静脈投与する,もしくはウイルス感染により誘導される炎症性サイトカイン(インターフェロンα,インターロイキン-1α,-2,-6)を腹腔投与した.その母体から産まれてきたマウスを成長させ,新奇探索運動量,音驚愕反応,プレパルスインヒビションの行動指標を測定した.結果,マウス仔の行動異常は,ウイルスゲノム成分である2本鎖RNAの投与で再現され,また,インターロイキン-2投与も同様に運動量上昇とプレパルスインヒビション障害を誘発した.これらの実験結果は,妊娠母体インフルエンザ感染に誘発される産仔の認知行動異常には,自然免疫を介したサイトカイン誘導といった母体内の免疫炎症反応が関与していることを示している.}, pages = {262--270}, title = {マウス母体へのサイトカイン投与が与える産仔の認知行動発達変化}, volume = {122}, year = {2008} }