@article{oai:niigata-u.repo.nii.ac.jp:00011052, author = {山本, 正彦}, issue = {9}, journal = {新潟医学会雑誌, 新潟医学会雑誌}, month = {Sep}, note = {空気中に浮遊するアスベストの長期吸入による健康影響については国内外で広く研究されている. しかし, 水道水を介したアスベスト(石綿)の経口摂取による発がん性については, 不明な点が多い. 本調査では, 1.主に日本(特に新潟県)や海外のアスベスト・セメント水道管の布設状況を把握した上で, 2.水道水を介したアスベスト摂取とがん罹患との相関について国内外の諸論文を検証して, その因果関係の有無を評価した. その結果, 1.アスベスト・セメント管の布設割合は, 全国的にも, 新潟県でも近年, 低下傾向にあることがわかった. しかし依然として, 全国では18,710km (2003年度), 新潟県では937km (2004年度), と多く残存している. 論文検索の結果, 2.水道水を介したアスベスト摂取と消化器系がんの罹患との間に有意な関係が一部の論文で認められたが, 多くの論文では関係性に乏しいか, あるいは,積極的には肯定できないということであった. 今回調べた文献では, 呼吸によるアスベストの吸入, 調査期間中の転入や転出, 水道水中に含まれるその他の有害物質(砒素やトリハロメタンなど)等の多因子による相乗的な影響を加味していない. また, 呼吸器系で吸入したアスベストによる肺がんや悪性中皮腫の場合,発がんまでの潜伏期間が長いのに比して, 今回の論文での観察期間は短期であり, それらの関係性は不明である. 従って, 関係ありと断言することはできない.}, pages = {522--527}, title = {水道水中のアスベストとがん罹患との関係}, volume = {122}, year = {2008} }